(data.tron) 池田亮司 Ryoji Ikeda


前に現代美術館であった、「the infinite between 0 and 1」という展示の中の1つ、data.tron。 数センチの数字が数十メートルにわたり、それらが連続的に変化していくという巨大パフォーマンス。超シンプルな矩形波みたいな音と共に人を完全に覆いつくすモノクロの映像は圧巻でした。

正直コンセプトを読んでも数学的でよくわからなかったのですが。
瞬間的に存在する情報を連続的に数値化するとこうなるのかな?
音などの情報も分析していくと一瞬にも満たない短い時間があり、その瞬間と瞬間の間ある情報を解析するような。超マイクロファンタジーな世界のように感じました。
そんな映像作品と一緒に映像の一部の数字群を石版のように石に彫り込んだ作品があります。
シミュレーションされた数字が映像とは別に現実の物理ルールの中に固定され、独自の存在感を放っています。
なんかそれって、超ミクロ界への空想と現実を接合させるような作業にみえて、とてもロマンチックな作品だな、思いました。


November 11 - December 25, 2010

Gallery Koyanagi.
http://www.gallerykoyanagi.com/
※写真は拾ってきたものなので違う場所です