ART HK 09 結局

香港はエキサイティングな街で、よくもまあこれほどのエネルギーを持続できるのもだと感心しながら、世界のいろいろな文化や経済が集結した超個性的で見事な街でした。

アートフェア香港ではダミアンハーストの作品も沢山、ジュリアンオピーの新作、各国諸国の作品が沢山あってとっても充実した感じでした。

中国系のギャラリーもけっこうおもしろかった、中国系はなんか、ギャラリー群をもって総体として一つの時代を描いている感じでした。共産党独裁〜資本主義経済、という矛盾や、時代感(日本でいうところの昭和的な感じ)を皮肉したり というのが多かった感じです。とにかく中国はパワーがあって、日本人同様絵がうまい。ただ時代性に依存しすぎてるのかな という印象でした。フラットに「アート」って感じより、「もろチャイナ」って印象でした。
香港のギャラリーは、90年代の東京+UKっぽい感じだったのかなあ。ART HKとは別にいったギャラリーはもっと今っぽかったけど。

日本のギャラリーは個人的にはまあまあな感じでした。ここ数年変化がないんじゃあ。。と。
現代日本画調〜ネオテニー的な感じとkawaii路線のものが多いとおもったけど、こういうのは上記の中国アートと質的にはあんまかわんないよな というのが個人的な意見です。どうしても一過性なのでは?とおもってしまいます。

Gagosian(http://www.gagosian.com/) は、ピカソ リキテンシュタイン ウォーホル Jeff Koons ダミアン 村上隆 と現代美術の歴史見本って感じでそれはそれですごい迫力ありました。村上隆のだるまがみたかったな。一つのギャラリーでこういう見せ方ができるのはまじで世界はすごいなあと思いました。


そんな中でひときわ(個人的に)輝いていたのが SCAI でした。
http://www.scaithebathhouse.com/

名和晃平 大庭 大介 ジュリアンオピー 宮島達夫 などなど Gagosianに劣らず、とてもギャラリーの想いを感じさせ、非常に素敵だった。先進性(挑戦)、美意識の高さ(+ポエティカル)、コンセプチュアル、高品質 などなどバランスがよくて個性的できらびやかでした。派手すぎず、とても好きでした。個人的には、ベストギャラリー賞でした。


東京から近場で大物〜新人+ヨーロッパ〜米国〜オーストラリア方面〜アジアの作品がみれたのはとっても有意義で楽しかったです。